「岸和田だんじり祭」で多くの観客をひきつけるだんじり。新調するには、1台1億5千万円もかかる=9月14日、大阪府岸和田市 【鈴木暁子】毎年約50万人が訪れる大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」で使われる「だんじり」に、インドネシアなど海外製の彫り物が使われている。岸和田ではここ20年、だんじりを新調するブームが続き、国内業者では生産が追いつかないためだ。だんじり製造業者の間では周知の事実だが、知らない市民も多く、海外とのつながりを「タブー視」する声もまだ多くあるという。 GLOBEの「祭」特集はこちら 岸和田のだんじりは総ケヤキづくりの山車で、神話や軍記物語などを題材にした彫り物が全面に施されている。新調するには1台1億5千万円するといわれ、各町の宝物として大事にされている。 海外でつくられているのは、だんじりの屋根を支える「枡組(ますぐみ)」と呼ばれる部分にある龍(りゅう)や花、獅