二〇二〇年東京五輪の主会場として計画されている新国立競技場を歩行者の目線で見るとどうなるか、建築家の槇(まき)文彦さんが分析し、イメージ図を作成した。新競技場建設を進める日本スポーツ振興センター(JSC)がこれまでに発表した資料では、上空から見た図などに視点が限られていた。槇さんは「建築物はその足元に立って初めて印象が分かる。新競技場は外から見ればただの高いコンクリートの壁で、巨大な『土木構築物』だとよく分かる」と指摘した。 イメージ図はJSCが五月下旬に発表した新競技場の基本設計案を基に作成し、競技場周辺の複数の地点からどのように見えるかを分析した。分析結果は十五日、都内で開かれるシンポジウム「神宮の森から新国立競技場を考える」で発表する。