HONDAの技術者は泣いていた。大の男が泣くと言うのだから、女にでも逃げられたのかと思ったが、どうも違うらしい。せっかく買ったスマートフォンを落とし、画面が割れてしまったからだと言う。彼にとってスマートフォンはかけがえのない存在だったのだろう。そして、逃げられたのは女ではなく猫だったそうだ。 彼の悲しみはやがて「絶対にスマートフォンの画面が割れないスマートフォンケースを作ろう」と言う熱意へと変わる。HONDAの技術力を結集した絶対割れないスマートフォンケースを作ろうと、作業を始めた。まずは徹底的にスマートフォンを徹底的に壊しまくる事から始め、スマートフォンが壊れる高さを割り出した。そして、スマートフォンを守る方法を考えたのだ。 そして導き出された結論が、スマートフォンケースにエアバッグを付けてしまえ!と言う事だったのである。安直すぎる発想は困難を極め、何度もスマホを投げ・・いや匙を投げそう