18、19歳の若者が、アダルトビデオ(AV)の出演契約を取り消すことのできる「未成年者取消権」が、1日から使えなくなった。成人年齢が18歳以上に下がったためだ。AV出演被害者の支援団体が求めてきた立法措置は間に合わなかった。早くから問題が指摘されながら、動かなかった政府や国会の不作為責任は大きい。(特別報道部・大杉はるか) 「暗黒の春がやってきてしまった。相談に来られた時に、なんと答えればいいのか」。AV出演被害者の相談や、拡散された映像の削除要請などの活動をしているNPO法人「ぱっぷす」の金尻カズナ理事長は落胆する。 成人・未成人問わず、だましや強要などの違法な手口で、本人が不本意なままAVに出演した場合、違法性を立証できれば、民法などに基づき、出演契約を取り消せる。だが、AV制作会社側は、合意の上の契約かのような「証拠」を残すため、実際に取り消すのは難しいという。
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