任天堂株を保有する京都銀行など5行が、持ち株を売り出した。売り出し価格は2万9488円で、3月4日の終値比3%のディスカウントだ。オーバーアロットメント分も含め計824億円分を売り出した。申し込み期間は3月5~6日で、受渡し期日は3月12日だった。 任天堂は同時に330億円を上限とする自社株買いを行った。取得期間は3月13日から4月12日までで、1000万株の自己株式消却は3月29日付とした。 任天堂の大株主である京都銀行(100万株)、野村信託銀行(55万3800株)、三菱UFJ銀行(44万6200株)、りそな銀行(22万5000株)、滋賀銀行(20万3700株)の5行が合計で242万8700株を売り出した。野村信託銀行の売却分は、三菱UFJ銀行が退職給付信託に拠出した株だ。1月末時点の発行済み株式(自己株式除く)の2%に相当する。 上場会社の政策保有株式への対応に関心が集まる。各行が進