フェイスブックでは、彼が撮った猫写真が数多く拡散され、現在放送中の『世界ネコ歩き』(NHK BSプレミアム)も絶好調。写真展を開催すれば入場規制がかかるほどの人気ぶりだ。まさに「猫を撮らせたらこの人!」という不動の地位にいる動物写真家の岩合光昭氏は、この道40年以上。猫との出会い以来、現在も変わることがない情熱はどこからわき出てくるのか? 「実は、僕は初めて間近で猫を見たのは高校生になってからなんです。友達が肩に猫を抱いていたとき、『ああ、こんなにも美しい生き物が世の中にあるのか!』と不覚にも涙を流しちゃって。猫の顔を見た瞬間、胸のあたりが熱くなってきて、何が起きたのかわかりませんでした」 その後、28歳のときに生涯でただ一匹だけ一緒に生活した「海ちゃん」という猫に出会う。 「カメラを構えるといろんな表情を見せてくれてね。猫だけど職業はモデルなんだろうと思いました」 岩合氏が海ちゃ