最新スペック端末の開発とシェア争いでデッドヒートを繰り広げる韓国勢や台湾勢、激しく追い上げつつある中国勢。そして、これら海外メーカーの狭間で遅れまいと必死の国産勢ー。この1~2年続いてきたスマートフォン市場はこうだった。だが先月末に開催されたICT関連の展示会「Mobile World Congress 2012」(MWC2012)の様子は少々違った。世界初のクアッドコアCPU「Tegra 3」とLTEに対応した試作機を、富士通が他の日本メーカーに先駆けて実機展示(関連記事)。日本のメーカーも最新・最高のスペックを備えたスマートフォンを海外メーカーに匹敵するスピードで開発できることを見せつけた。果たしてこれが、2012年に国産勢が反転攻勢していく狼煙となるのか。同社の松村孝宏 統括部長に製品化の狙いや開発状況を聞いた。