第1回では、サジェスト検索の概要を紹介した。今回は、実際のWebアプリケーションでどのように使われているかを紹介したい。インターネット検索(検索キーワードの候補語表示など)で、馴染み深いサジェスト検索だが、業務システムや企業内システムとなると少々趣が異なる。実例で説明しよう。 データ入力のサジェスト 例えば、業務システムの中から、注文受付画面を考えてみよう。注文受付では、一般的に問合せ客から聞き取った内容(顧客の氏名、企業名、部署名、注文者住所、商品送付先住所、連絡先電話番号、購入商品名など)の入力が求められる。 入力内容の間違いはコスト増に直結する。なぜなら、間違いは誤配送・クレームを招き、この間違いを正すためには、顧客への電話等での再確認を必要とするだけでなく、顧客の離反を招きかねない。 肝要なのは、応対時に正確に漏れなく入力を完了させることだ。顧客応対後の企業内プロセスで発生するコス