東京工業大学は2010年5月25日、同大学が2010年秋に稼働させる予定の次期スーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」の構築をNECと米ヒューレット・パッカード(HP)の企業連合が受注したと発表した。TSUBAME2.0の論理最高性能は、現行機「TSUBAME1.0」の30倍となる2.4ペタフロップスで、世界最高水準になるとしている。 TSUBAME2.0の正式名称は「クラウド型グリーンスーパーコンピュータTSUBAME2.0」で、国内外、産学官の様々なユーザーが利用できる設備であるという点(クラウド型)と、消費電力効率の高いプロセッサやSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を使用することによる消費電力の少なさ(グリーン)を特徴としている。 スパコンのアーキテクチャは、「ベクトル・スカラ混合型アーキテクチャ」である。スカラ演算を担当するのは、合計2900個の「Intel Westmer