昨年7月、北海道では、大雪山系トムラウシ山で登山ツアー客ら8人が遭難死するという大きな事故が起きた。本格的な登山シーズンを迎え、安全で楽しい山登りをしてほしいと、北海道警察をはじめ、山岳連盟、アウトドアメーカーらが協力のもと、安全登山のためのアドバイスやファッションの提案、GPSの利用法の紹介などを行う「安全で楽しい登山をするためのシンポジウム」が開催された。 「安全登山」をキーワードに、山岳遭難事故の発生状況の報告や、救助体制の紹介、山登りのパーティーの組み方など、様々な専門家からのアドバイスが発表された。会場に集まった一般登山者はなんと380人超! 富士登山に代表される近年の「山ブーム」を象徴しているようだった 山岳遭難事故の原因は「道迷い」 今回のシンポジウム開催の目的である「安全登山」。北海道では昨年、トムラウシ山での遭難を含め、49件の山岳遭難事故が発生し、14人の登山者が亡くな