前半は、<ないことの証明はほぼ不可能…悪魔の証明のわかりやすい説明>、<悪魔の証明の具体的な例を見ると、さらにわかりやすく…>などといった話です。また、後半には実は今使われている「悪魔の証明」という言葉の使い方は誤用なのではないか?という話についてもやっています。 ●ないことの証明はほぼ不可能…悪魔の証明のわかりやすい説明 2010/12/15:以前、悪魔の証明と題されたジョークを紹介して、そのときに普通「悪魔の証明」と言うときは別の意味ですよという話を書きました。で、いつかはその普通の意味について書こうと思っていたのですが、ずっと後回しで1年半近く経ってしまいました。 ところが、先日、詭弁【○○でないという証拠がないから○○である(未知論証・悪魔の証明)】 論理的な議論の仕方という、わかりやすく説明しているページを発見。Wikipediaだと「全称肯定命題」だとか、「特称否定命題」だとか
初めまして、齊藤正明です。 わたしは現在、ファシリテーションの技術を企業研修などで教えています。 しかし前職では「マグロの鮮度保持剤」などの開発をしており、ファシリテーションとはまったく無縁の世界にいました。そんなわたしがなぜファシリテーションのコンサルタントになったかをまずお話したいと思います。 マグロの鮮度保持剤を開発していた8年前、上司から突如、「おまえは一度、マグロのすべてを知ってきたほうがいい」と言われ、断ることができず、嫌々ながらマグロ船に乗せられたことがあります。 そこでは全く実験の環境が整わず、製品開発の研究はあまりはかどりませんでしたが、 会議のやり方を含め、職場の雰囲気をよくするファシリテーションの基礎を学ぶことができました。 マグロ船というと、過酷で厳しい職場のイメージがありますが、実は、漁師たちが笑顔で生き生きと働く職場だったのです。 マグロ船という職場では、漁師た
今週の土曜日にワタクシが学生時代に所属していた組織のディベート大会があり、後輩の指導・試合のジャッジ(判定員)としての活動などで動き回っておるのですが、ディベートのテクニックというか、基礎的な考え方というのは、一般生活でも役立つものが結構あります。今回はそういうものを書いていきたいと思います。 主張には論証で 発言を通して主張する場面があります。会社では「研究開発費にお金を使うべきだ」「新卒採用に力を」といった戦略的なものや、個人的な「本社に転勤させてください」「内勤にしてください」といったもの。あるいは家庭内で親に「車買って」みたいなおねだりや、「カレーライス食べたい」みたいな願望に関する主張。様々な場面があることでしょう。 そういった主張には論証をつけると説得力が増します。 論……論理(Logic:ロジック)話が正しいという筋道 証……証明(Proof:プルーフ)話が正しいという証拠
何かについて批判的なことを言うと、すぐさま「だったら、どうするんだ、対案を出せ」などと恫喝される。これは不当だ。しかし、私たちは、ある瞬間を空白にしておくことはできないのであり、そこに何かがなければならないなら、やはり対案は必要なのである。とすれば、先の不当さは何に由来するのか。ここにあるズレをきちんと見ておかなければならない。*1 「対案を出せ」論法批判 批判は、あくまでも問題の所在を示す。その解決が可能かどうかは分からない。大抵、示せない。しかし、それが問題であるならば、明らかに問題なのだ。たとえば、必ずしも死ななければならない理由がないのに、人が死ななければならなくなっているとき、それは問題だ。そのような状況は、「あってはならない」こととして認識されなければならない。そのようなことが「現実に起こらない」ために、何かをしなければならない。私たちは現にある現実を、そのどこかを、変更しなけ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く