2009年、国際連合食糧農業機関(FAO)は世界の飢餓人口が10億人を突破したと発表しました。現在68億人の世界人口も増加の一途をたどっており、2050年には90億を超えると予想され、食糧問題はますます深刻になると考えられます。食糧の需要を満たす為には2025年までにさらに50%の穀物増産が必要とされており、この世界共通の問題は人類の存続がかかった最も優先度の高いものの1つです。我々の研究グループでは最も重要な穀物の一つであるイネの収穫量を増やす遺伝子の発見を試みるとともに、その遺伝子を利用した品種改良を通じて食糧危機回避へのチャレンジを行っています。 日本の一般的なイネ品種「日本晴」は穂の枝にあたる1次枝梗(しこう)の数が約10本で、1つの穂に150粒ほど着きます。一方、名古屋大学で保存している枝梗の多い系統ST-12は約30本の1次枝梗を持ち、1つの穂に約475粒着きます。この2つのイ
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