回収されたレアメタルのセレン(矢印)と微生物の電子顕微鏡写真=山下光雄教授提供 【合田禄】微生物を使って工業廃水に含まれるレアメタル(希少金属)の一つ「セレン」を回収する技術を、芝浦工業大の山下光雄教授らが開発した。集めたセレンは資源として利用できるため、事業化が期待される。 セレンは銅鉱石などに少量含まれるレアメタル。太陽光パネルの原料や、ガラスの着色・脱色剤として使われる。水に溶けると毒性があり、摂取しすぎると神経障害などを引き起こす。 山下教授らは、セレンを精錬する工場近くの汚泥の中から、水に溶けたセレン酸や亜セレン酸をセレンに変える微生物を発見。工業廃水の中で培養したところ、78・8%のセレンを回収することができた。 続きを読む関連記事南ア株 景気減速と裏腹の上昇6/14(アフリカはいま)砂漠化がテロを生む 消える村、流れる若者5/26(ニュースがわからん!)携帯電話やゲーム