工場内に飾られている、一風変わった「安全標語」 宮田博文氏(以下、宮田):(ある時に)「宮田くん。工場の構内に安全標語が掲げてあるよ」と聞いたんですね。「それは当たり前やろ」と思ったんです。「それが違うんや。それは、そこへ勤めている従業員さんの子どもたちが一生懸命書いたものなんだ」と聞きました。 そうか。「一時停止しましょう、構内15キロメートル(制限速度)」と活字で書いてあっても、同じことを子どもたちが一生懸命書いたものって、心に届くなと思ったんです。「じゃあ自社もそうしよう」と思ったんですが、1社だけ良くなっても、交通事故はなくなりません。社会全体が良くならないと、なくならない。 社会を良くするためにどうしたらいいか考えた時に、ドライバーに限りませんが、自分の誕生日に子どもが書いた「パパ、いつもありがとう。ママ、がんばってね」。そんな、何が書いてあるかわからないぐらいの切れ端を、大事に
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