民主党政権になって、すぐの09年11月8日。 それまでの自民党政権時代にずーっと行われていた対中東への外交政策の一つが実を結ぼうとしていました。 サウジアラビア西部の「ラービク」という土地で、 日本の住友化学と、サウジ国営の「サウジ・アラコム」が共同で作った 巨大化学石油プラントの完工式が行われる事になったのです。 この化学石油プラントは、物凄く画期的でありまして、サウジのみならず、 中東全体の未来を築くと言われていたものでした。 当然この完工式は盛大に行われる事になりまして、日本からは当然ですが 住友グループ各社の幹部や東京電力の会長等、多くの財界人が出席する事に なります。 ただ、これは日本の1企業とサウジの1企業の式典と言う訳ではありません。 国として日本とサウジの外交の成果でもある訳ですから、当然政府も人員を 送ることになります。 そこで、日本の外務省は、それまでの中東関係を考えて
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