2010年10月04日13:08 カテゴリ 収量3倍、食糧難も経済も救う「ネリカ米」 人口増加が著しく、慢性的な食糧不足にあえぐアフリカで、乾燥に強い陸稲の新品種「ネリカ」の栽培に期待が集まっている。 国際協力機構(JICA)の専門家、坪井達史さんは「ミスター・ネリカ」の異名をもち、ウガンダを拠点に仲間とともに普及活動に取り組んでいる。「アフリカの人みんなが米を食べられるようになれば」。食糧難の解決に向け、奮闘を続けている。 ウガンダの首都、カンパラの北約30キロにあるワキソ県ナムロンゲの国立作物試験場。約1千ヘクタールの広大な敷地で、農民向けのネリカの栽培研修が行われている。 「ネリカ栽培は簡単で、稲作入門に最適。在来種の3倍も収量があり、水田整備など投資もいらない」。坪井さんらは出張研修も含め、これまで8千人以上に技術を伝えてきた。アフリカの人口は現在、世界の14%にあたる約9億