海中洞窟(どうくつ)で発見された新種のヤドカリ。沖縄の景勝地「万座毛」にちなんで、マンザガマヒメヤドカリと命名された=山田祐介さん提供 沖縄本島中部にある海中の洞窟で、沖縄県うるま市在住の山田祐介さん(44)らが、鮮やかなオレンジ色の模様をもつヤドカリを見つけた。千葉県立中央博物館の駒井智幸上席研究員(甲殻類分類学)が調べたところ、ヒメヤドカリ属の新種と分かった。 このヤドカリは今年1月、山田さんらが、水深30メートルの海中洞窟内をダイビング中に見つけた。小型のヤドカリで、背負っている巻き貝は直径1センチほど。同じグループに属するほかのヤドカリに比べて目が小さいのが特徴。暗い洞窟内で暮らすうちに、退化して小さくなった可能性があるという。 発見場所は景勝地として有名な「万座毛(まんざもう)」に近く、沖縄の方言で洞窟をさす「ガマ」という言葉とを組みあわせ、「マンザガマヒメヤドカリ」と命名