【福島支局】南会津町静川地区の「大豆渡(まめわた)営農改善組合」(星忠明組合長=75歳、組合員16人)は、遊休農地を利用して2008年から「ひとめぼれ」の「フナ米栽培」に取り組んでいる。フナ米は、2~3割高く販売でき、養殖したフナは業者に頼んで甘露煮として商品化。遊休農地解消に効果を挙げ 長野県の水産試験場から稚魚3万匹を仕入れ、7~8月に40アールで飼育。約30センチの水位を保つため中干しはできないが、単収は8俵で、すべて1等米だった。 昨年はコープ福島の共同購入で、販売数量の5倍もの申し込みがあったという。また、地元の幼稚園や小学校に呼びかけ、捕獲作業体験も開催している。 〈写真:フナの甘露煮を手に星組合長〉