2010年11月01日13:04 カテゴリ環境学 サンゴの天敵、オニヒトデの駆除には酢酸の注射が効果的 サンゴの天敵、オニヒトデの駆除に、酢酸の注射が効果的だとの研究結果を、岡山理科大(岡山市)と高知県大月町の「黒潮生物研究財団」が31日までにまとめた。 オニヒトデは水中で捕獲し、陸上に揚げて処分するのが一般的だが、効率が悪く、費用もかかるなど課題があった。酢酸の注射は水中でできる上コストも低く、各地でオニヒトデによるサンゴの食害が深刻化する中、岡山理科大の大塚隆尚教授(天然物化学)は「非常に効率的に駆除できる方法だ」と話している。 大塚教授によると、オニヒトデに濃度10~15%程度の酢酸10ccを注射すると、2日でほとんどが死ぬことを水槽実験で確認した。酢酸に増粘剤を加えるとさらに効果が高まった。サンゴなど周囲の生物に影響がないことも確かめた。 潜水して注射器を使って次々と注入する