日本に2人しかいない、インティマシー・コーディネーター。 「Intimacy」は「親密な」という意味で、ラブシーンやヌードシーンの撮影が安心・安全に行われるように、監督と俳優の間に入って意見を調整し、現場でもサポートを行う職業となる。 Netflixで配信された『彼女』(21年)や『金魚妻』(22年)、現在放送中の『エルピス —希望、あるいは災い—』(カンテレ・フジ系)などに参加している浅田智穂さんは、そのインティマシー・コーディネーターの日本における草分け的存在だ。アメリカの「Intimacy Professionals Association」(IPA)に所属する。 「私は高校、大学とアメリカで過ごしたのですが、もともと映画や舞台が好きで、大学では舞台芸術を学び、照明家を目指していました。卒業後は日本で舞台の裏方をしていたのですが、自分がアメリカナイズされていることもあって、違和感を覚