セーヌ河に浮かぶ精神病院「ADAMANT(アダモン)」。左の近代的な橋がシャルル・ド・ゴール橋。左奥の塔はリヨン駅の時計塔。左奥の四角い建物は財務省。対岸には、国立図書館とデザインとモードのためのセンターがある 今回ここにご紹介するのは、リヨン駅とオーステルリッツ駅というパリの2つのターミナル駅を結ぶ橋のたもとに停泊する、なかなか洒落たデザインの舟。「Adamant(アダモン)」という名のついた、河に浮かぶ精神病院である。 この舟の存在を知るためには、まずパリの精神病院のシステムについて少し触れる必要があるだろう。 「アダモン」が所属するのは、パリ全20区のうちの1区から4区までをひとくくりとしたセクターで、そこにはまず、セクターの核となる「精神病センター」という機関があり、精神科医やカウンセラーによる診察と治療が行われる。 入院治療が必要な患者のためにはパリ郊外にそれ専用の病院があり、さ
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