世界中がそのゴラッソに、感嘆の声を上げただろう。 9月16日のリーガ・エスパニョーラ4節、ヘタフェ対バルセロナの一戦。ホームチームのトップ下で先発した柴崎岳は、序盤から惜しみないチェイシングでセルヒオ・ブスケッツやアンドレス・イニエスタにプレッシャーを掛け、攻めては手数の少ないタッチで迅速な切り替えを遂行。まずまずのプレゼンスを披露していた。 そして、39分。なかなかエンジンのかからないバルサを尻目に、ヘタフェが先制点を挙げる。ゴール前に上がった浮き球をマルケル・ベルガラが頭で落とし、20メートルの位置から柴崎が左足でハーフボレー! 強烈なドライブ回転のかかったショットはGKアンドレ・テア=シュテーゲンの頭上を越え、ゴールネットに突き刺さった。 全国紙の『Marca』はゴール直後から速報ページとツイッターで賛辞を送り続けた。 「なんてことだ。日本人が生涯一のゴラッソをバルサ・ゴールに蹴り込