案外、つまらなかったな。 USAのようにロスタイムに点を取って決めるとかさ、韓国のように終盤押し込まれてヒヤヒヤするとかさ、もう少し何かこう、絶望と歓喜の間を行ったり来たりする何かがさ。 本田圭佑の直接フリーキック、遠藤保仁の直接フリーキック。個人能力の高さで勝負が決まった。この難しい試合で、この2連弾が早々に決まるとは。物事がうまく進む時とはこう言うものなのだろう。しかし、日本にはこのような冴えた個人技を決める選手が2人いたのに対して、デンマークにはいなかったのだ。そして、その差で勝負が決まった。この日本チームは団結力、チームのまとまりが非常によいと聞いている。その団結力あふれるチームが個人能力で先制し、突き放したのだ。負ける訳がない。 序盤、トマソンを捕まえ損ねて危ない場面が続いたが、一方で日本も大久保のクロスから松井、松井のスルーパスから長谷部と好機をつかむ。先方の攻撃姿勢は脅威だが