CPU Steal Time に関しては、多くの誤解が広がっているように思えます。例えば、同一ホスト上で稼働する他の VM が、本来自分に割り当てられるべきCPUリソースを盗んだ量を示すメトリクスだとか、CPUリソースの取り合いが発生していることを示すメトリクスだとか、など。設定などによっては、仮想環境側が CPU リソースを過剰に割り当ててしまう傾向にあるのは事実なのですが、CPU Steal Time を見るだけでは端的に "盗まれた" などという結論にいたることはできません。 CPU Steal Time とは、仮想マシンが割り当てられる CPU リソース以上のパフォーマンスを発揮しようとしている分を 計上したメトリクスであると言えます。本来であれば、Steal Timeという名前ではなくて、kernel/sched/cputime.cにのコメントにあるように、involuntary