【2011年9月12日 NASA】 日本時間11日未明、NASAの月探査機「グレイル」が米・フロリダ州のケープ・カナヴェラル空軍基地から打ち上げられた。年末年始に兄弟機がそれぞれ月に到着し、約2ヶ月半にわたって月の重力分布を精密に測定する。 「グレイル」打ち上げの様子。クリックで拡大(提供: NASA/Darrell McCall) 月で重力測定を行う2機の「グレイル」のイメージ図(提供: NASA/JPL-Caltech) 「グレイル」(GRAIL:「重力測定・内部調査機」の略で、「聖杯」を意味する)は、2つの探査機を同一の月周回軌道に乗せ「フォーメーション飛行」しながら調査を行うというユニークなミッションだ(注)。それぞれの機のスピードやお互いの距離の変化をとらえることで、その直下の重力を測定する。 重力は物質の密度・質量に左右されるため、重力測定から内部構造を知ることができ、そこから