世界各地の電波望遠鏡を連携させ、遠く離れた銀河の中心にある超巨大ブラックホールの輪郭を撮影することに挑んだ日本などの国際共同研究チームが10日午後10時から記者会見し、成果を発表する。 ブラックホールに落ち込むガスなどが出すエックス線を遠くから観測した例はあるが、今回の撮影に成功すれば、光さえ吸い込む「黒い穴」の輪郭を初めて直接捉え、性質の解明につながる重要成果となる。 ブラックホールは恒星の残骸など大量の物質が集まり、一点に圧縮され強い重力を持つ天体。 チームは南米チリにあるアルマ望遠鏡に加え、欧州や南極など6カ所の望遠鏡を組み合わせて直径1万キロの地球サイズの電波望遠鏡を仮想的に作成。地球から約5400万光年離れたM87銀河の中心にある超巨大ブラックホールや、太陽系が含まれる天の川銀河の中心にあって約2万6千光年離れた超巨大ブラックホールの観測を試みた。 ブラックホールの想像図(NAS