« 本日、19時から。松屋銀座8階にて行います。 | メイン 2009年01月29日 冬は冬である。夏は夏だ。 すっぱいみかんを食べた。最初はそれを「まずい」という同じような感じで「すっぱい」と思っていた。 しかし、こういうみかんをたべて、「おいしい」と思う時があることを思い出した。 空気の澄んだ田舎町に旅行をして、その町の人によくしてもらって、知らない農家の縁側で出されたみかんとお茶。固くて皮がむけなくて、ようやく実が出てきて、ひとつほおばる。おじさんと、時間と、空気と、縁側。自分のその時の気持ちと、よく晴れた天気と、庭の枝振りのいい桜と、池の金魚と、お茶と。 すっぱいみかんが、「おいしい」と口に出てしまうほどに変わる。 都会のスーパーで、いつもの部屋で食べるみかん。そのみかんに私たちが期待しているのは「甘さ」だ。期待?いや、願望、欲望・・・・。その欲望が、みかんの価値観を強引