決勝の前日会見で「サッカーの神様がチャンスをくれた」と語った澤 [写真]=千葉格 「今になってみると、あの子にあった名前だと思います。違う名前だったら、全然違うイメージになっていたでしょうね」 澤穂希の自著『ほまれ~なでしこジャパン・エースのあゆみ』の中で、母・満壽子(まいこ)さんは、そう語っている。『穂希』という名前の由来は「その年がお米が不作だったから、お米がいっぱい採れますようにっていう願いを込めて、お父さんが考えたもの」で、子供のころは『ホキちゃん』と呼ばれることも多かったそうだ。 兄の影響もあり、6歳でサッカーを始めた『ホキちゃん』は今、日本代表のキャプテンとして世界の頂点に登り詰めようとしている。そんな彼女が3年前、同著のあとがきに記した言葉を振り返ってみた。 「6歳でサッカーを始めてから20年以上もの月日が経ち、私もまもなく30歳(※2011年9月6日で33歳)になろう