太平洋戦争末期に地下に建設が進められた特攻機の製造工場の実態を伝える展示会が、群馬県太田市で開かれています。 その工場の実態を知ってもらおうと、地元の市民グループでは、毎年、展示会を開いています。 会場には、市民グループが作成した地下工場の配置図や、現在は荒れ果てた状態となっている工場の入り口の写真など、およそ200点の資料が展示されています。 このほか、建設工事に動員されたとされる中国や朝鮮半島の人たちや、太田市の空襲の被害について説明するパネルなども展示され、地域に残る戦争の傷痕を伝えています。 市民グループのメンバーの石塚久則さんは、「この地域は、軍需工場が多く、空襲で狙われやすい場所でした。戦争末期に何があったのが伝えていくことが平和につながると思います」と話していました。 この展示会は、28日午後4時まで太田市の強戸行政センターで開かれています。
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