【第9回】奈良大淀病院事件 この“事件”は病院関係者界隈では知らない人間のいない、日本の産科を壊滅に追い込んだ事件の一つです(もう一つは福島大野病院事件)。 双方とも如何にこの国のマスコミが腐りきっているかの好例ですが、まずは大淀病院事件について、分かりやすくここでご紹介。 “事件”は2006年8月7日、奈良県南部にある町立大淀病院で起こりました。 まずwikiから軽く事件の概要をみてみましょう。 出産中だった32歳の女性がお産中に脳出血をおこし、転送先の病院で帝王切開による出産後、亡くなりました。 検察は死因となった脳内出血と、担当医が診断した子癇発作との判別は困難で、刑事責任を問えないと判断し、刑事事件としての立件を断念しています。 しかし遺族は当初民事訴訟はしないと言っていたものの、後日病院側の対応を不満とし、2007年5月23日に損害賠償訴訟を起こし、現在係争中です。 裁判の結果が