ソチ五輪の汚職摘発映画“上映中止代”9800万円 ロシア・ソチの冬季五輪会場で建設作業に当たる作業員ら Photo By タス=共同 ソチ冬季五輪の準備過程での汚職を批判するドキュメンタリー映画を製作したドイツ人女性が、ロシア当局から現金と引き換えに上映中止を要求されたと、英紙デーリー・テレグラフ(電子版)が26日までに報じた。 共同電によると、女性はプロデューサーのシモーネ・バウマンさん(50)。ロシア側から映画製作費用の2倍に相当する60万ポンド(約9800万円)の提示を受けたが拒否したと証言した。 「プーチン(ロシア大統領)の大会」と題されたこの映画では、五輪関連の建設事業を受注したソチの元建設会社経営者が、リベートとして建設費用の約5割を政府当局者から要求されたという汚職の実態を紹介。また、環境破壊にも焦点を当て、湿地帯に五輪施設を建設することに疑問を投げ掛けているという。