中東・レバノンの銀行で銃を持った男が人質を取って立てこもりました。男は自分の預金を下ろさせろと要求していました。 地元メディアによりますと、レバノンの首都ベイルートの銀行で11日、男が警備員から銃を奪い、行員や客など6人を人質に取って立てこもりました。 男は自分の預金、21万ドル=およそ2800万円の引き出しを要求したということです。 レバノンでは深刻な経済危機から、外貨預金の引き出しが厳しく制限されています。 男は、父親の医療費のため預金の引き出しを銀行と交渉していたものの、約束が守られなかったため立てこもったということです。 立てこもりは6時間に及びましたが、男は預金3万ドルを受け取ることを条件に人質を解放し、投降しました。けが人は出ていません。 現場周辺では「彼は銀行強盗ではない。当然の権利だ」と男の行動を支持するデモも起き一時騒然となりました。