ありふれた、ただの散歩の話。 でもこうしたありふれた日常が、思ってみればとても幸せな時間だったりする。 意識しないと見えてこない (お散歩道。奥の親子は仲睦まじい雰囲気だった) お散歩道を歩いていた。右手には川が流れていて、せせらぎの音が心地いい。 ちょうど今日は風も吹いていて、少し涼しい。 太陽は雲をほどよく被っていてくれているから、あまり暑くなくてありがたい。 歩いていたら、道端に、コガネムシがいた。すぐ近くにいた2羽のハトも、仲良く地面のごはんをついばんでいた。左手の草木の中からは、よくわからない虫が鳴いている。 ふいに、背中の方でブーンって鳴ったので、驚いて走った。振り返ると、黒くて、少し大きいのが視界に入った。よく見えなかったけれど、たぶんあれはクワガタムシだ。 昨日から7月。もう、夏になった。 ♢ 夏になると、子どもたちは川遊びを楽しむ。川が身近になる季節だ。 ぼくはというと、