新型コロナウイルスの感染拡大による政府方針で広がる小中高校の臨時休校。これに呼応するかのように、県内の一部公立図書館で小中高生の利用を制限したり、長時間の利用自粛を求めたりする動きが出てきた。「感染の拡大を防ぐ目的」(関係者)の緊急措置。こうした対応に有識者は一定の理解を示しつつ、「子どもが書物を手にする機会を奪うべきではない」と訴える。 「感染拡大防止の観点からやむを得ない」 藤枝市は3日から19日まで、市内の三つの市立図書館で小中学生と高校生を対象に本の貸し出しを含め、利用制限を開始する。安倍晋三首相の臨時休校要請を受け、2月28日に方針を決定。市大規模災害対策課は「ここ1、2週間が瀬戸際という言葉を受けた判断だ」とする。 同市立岡出山図書館は今回の措置を記した案内板を設置し、利用者への周知を図った。小学4年生の長女(10)と同図書館を訪れた市内の主婦(39)は「明日からは子どもが利用
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