バグダッド──ブッシュ米大統領は14日、来年1月の任期終了を前に最後のイラク訪問を行ったが、バグダッド市内の米軍管理区域(グリーンゾーン)で夕方に開いたマリキ首相との合同記者会見でイラク人記者から靴を投げつけられ、会見場が騒然となる一幕があった。 ブッシュ大統領は飛んできた靴をとっさにかわした。靴を投げたのはエジプトを拠点とするテレビ局「アルバグダディア」のムンタダハル・ザイディ記者で、アラビア語でブッシュ大統領を犬呼ばわりする暴言を吐いた。警備員に取り押さえられると、同記者は「あんたがイラク人を殺した」と叫んだ。 同記者は会見場から連れ去られた後も、別室で大声で叫び続けた。ブッシュ大統領は「彼が投げつけた靴のサイズは10だった」などと冗談を飛ばした。イスラム教徒の間では、靴を他人に向かって投げつける行為は侮辱とされている。 アルバグダディアは声明で、ザイディ記者の解放を求めた。同記者は昨