(英エコノミスト誌 2011年3月26日号) 大きな期待がかかる中国の自動車メーカーが失速している。 中国から発せられる楽観主義(そして、もしかしたら誇大宣伝)を見事にとらえた企業があるとすれば、それは比亜迪(BYD)だろう。3つのアルファベットは「build your dreams=夢を創る」の頭文字だと言われている。 深センに本社を構えるBYDは、携帯電話用バッテリー、自動車、太陽光パネルなどを生産しており、自社の成長見通しを環境への配慮と結び付けている。 バフェット氏が投資した期待の会社 2008年にウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの子会社がBYD株10%を購入すると、この魅力的な組み合わせは一気に信頼が高まった。 バフェット氏は、またもや勝者を選んだように見えた。投資してから1年足らずで、BYDの株価は9倍に跳ね上がったからだ。 かつて大成功を収めたバッテリー