シリーズ「麓から登ろう!」の夏休み特別企画は…… 富士山(3776m)。(オイオイ) 「麓から登山家」(爆)としては、 やはり標高日本一の山にも麓から登っておくべきであろう。(コラコラ) 正直、これまで、個人的には富士山にはまったく興味がなかった。 毎年30万人以上の人々が訪れるという国民的人気の山。 TVに映し出される長い行列を見るたびに、 〈あんなに人で混雑している山に行って何が面白いんだろう〉 と思っていた。 だから、当然登ったことはなかったし、 これからも登るつもりはなかった。 その考えに変化が生じたのは、 数年前、 ある本を手にした時からだった。 その本とは、畠掘操八著『富士山・村山古道を歩く』(風濤社)。 村山古道とは、約1000年前(平安末期)に開かれた富士山最古の登山道で、 以来、900年ほどのあいだ利用されていたが、 1906年(明治39年)に大宮新道が切り開かれて、 村