ソニーは27日、カーナビゲーションシステム(カーナビ)事業から年内に撤退し、全機種の生産を終えると発表した。 2007年から持ち運び可能のポータブル型カーナビ「ナブ・ユー」を販売しているが、スマートフォン(高機能携帯電話)のカーナビ機能が高まってきたため、今後の販売拡大は見込めないと判断した。 ポータブル型カーナビは着脱が簡単で、組み込み型よりも低価格なのが特徴。自転車で利用できる機種も出されるなど一時期は人気を集めた。ソニーや三洋電機(現パナソニック)などが手がけ、ピークの10年には国内で計120万台も売れた。しかし、スマートフォンが本格的に普及した11年は販売数が減少し、12年は100万台程度まで落ち込む見通しだ。