後藤和智「宮台真司、東浩紀――若者の「理解者」こそ若者の「敵」 インチキ「若者」論の元凶はコイツらだ!!」『m9』第1号(晋遊舎、2008年4月)では、東浩紀の「動物化」論が、おおまか以下のような特徴付けをされ、「若者論」として捉えられている。 (1)特定の作品を「若者の心性を代弁している」ものとして採り上げ、その読解を通して若者の「深層心理」を分析する。 (2)現代の若者はこれまでの大人たちとは全く異なる状況に生きている、と主張する。 (+(3)このようなやり方で若者について語ることが、思想の最先端であるかのような身振りをする。) しかし、このような特徴付けは、あまりにも的外れである。それは東の議論に直に触れてみれば解るはずなので、なぜこのような誤解が生まれたのか、私には分からない。煩瑣になるが、ここでは東の文章からの引用によって、誤解が誤解であることを示しておこう。 「動物化」論は若者
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