自らの姿を撮影するのに成功したまいど1号だが、資金難に直面している(宇宙航空研究開発機構、東大阪宇宙開発協同組合提供) 東大阪宇宙開発協同組合の雷観測衛星「まいど1号」が、危機に直面している。 管制業務を担ってきた宇宙航空研究開発機構との契約が5月末に切れた後、運用資金を工面できないからだ。 現在は、衛星を維持するための最低限の業務を宇宙機構が無償で続け、写真撮影などの活動はすでに中断。それも3か月が限界で、新たな資金源が確保できないと、まいど1号は今秋にも、活用されないまま地球を回るだけになる恐れがある。 1月23日に打ち上げられたまいど1号は、雷の観測や地球の写真撮影、アマチュア無線利用の通信実験など一通りの実験を5月までに無事、終了した。 同組合は、今後も写真撮影などを続け、約3年の寿命が尽きるまで有効活用する方針だった。