近江鉄道(彦根市)は、車庫内で保存している電気機関車十両の引き取り手を探している。機関車の国産化が始まった初期の姿を伝える貴重なコレクションだが、順次解体することとなったため。十両がそろう最後の機会として、十六日に車庫を一部公開する。 同社の電気機関車はいずれも大正末期から昭和初期に製造された車両で、戦後から一九八八(昭和六十三)年まで貨物列車や工事用車両を引いて活躍した。貨物列車の廃止で引退した後は、彦根駅構内の車庫に保存してきたが、老朽化で維持は限界と判断し、解体されることになった。 年内にも「ED31形」五両のうち三両の解体に取り掛かる。二三年に芝浦製作所(現・東芝)などが製造した国産機の先駆的存在で、長野県の伊那電気鉄道(現・JR飯田線)で使用した後、西武鉄道を経て近江鉄道に移った。全長一一・五メートル、重さは四十トンで、凸型の外観がファンから人気だという。ED31形の残り二両と「
JR東海道線が愛知、岐阜県の一部で約9時間半にわたって運転を見合わせた12日の架線トラブルで、JR東海は13日、架線を支える鋼材が、列車のパンタグラフと接触したことが原因とみられると発表した。 発表によると、名古屋―岐阜間に止まった列車4本のパンタグラフ9個が破損していたほか、名古屋―枇杷島間の約3キロにわたり、架線をつるす「ハンガー」と呼ばれる部品が162本壊れていた。 また、幸田駅(愛知県幸田町)の構内で架線を支える鋼材(長さ約70センチ、重さ7キロ)が垂れ下がっているのが見つかった。幸田駅では架線設備の工事中で、鋼材を固定する金具が折れたことが原因という。パンタグラフが破損した列車4本はいずれも豊橋発の下り線で、幸田駅を通った際に損傷した可能性が高いという。4本目の列車のパンタグラフが名古屋駅付近で大破し、ハンガーを引っかけながら走ったとみられる。(吉野慶祐)
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