東京・池袋で乗用車が暴走し、母子2人が死亡した事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が警視庁の任意の事情聴取に「ブレーキをかけたが利かなかった」と説明していることが17日、捜査関係者への取材で分かった。 運転操作ミスを否定しているが、車の機能に異常は確認されておらず、警視庁は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑での立件を視野に捜査している。 事故から間もなく1カ月となり、妻(31)と長女(3)を失った会社員の男性(32)は17日、都内で記者会見し、「絶望感が増し、生き地獄のような日々を送っている」と心境を語った。