全日空のエアバスA320が仙台空港に着陸時に尻もちをついた問題で、国土交通省は5日、同機体の後部圧力隔壁のフレームが損傷していたと発表した。同省は損傷の程度から「航空事故」に該当すると判断。運輸安全委員会は詳しい状況を調べるため、調査官3人を現地に派遣した。 後部圧力隔壁は、客室内の気圧を地上とほぼ同じ状態に保つためにかける圧力を支えている。昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故では、隔壁の破壊がきっかけで飛行不能状態になったとされる。 国交省によると、事故は5日午前9時3分ごろに発生。エアーニッポンが運航する大阪(伊丹)発仙台行き731便エアバスA320型機(乗客乗員166人)が仙台空港到着の際、天候の影響で着陸をやり直そうと機首を上げた際に機体尾部が滑走路に接触した。けが人はなかった。 同機は約16分遅れで着陸したが、尾部に長さ約4メートルの傷が見つかった。折り返しの大阪行きが欠航。ほかに