香港(CNN) 中国政府は高級食材のフカヒレを公式の夕食会で出すことを禁じる措置を検討している。中国英字紙グローバル・タイムズが3日までに伝えた。 今年3月に開かれた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で提案されたのがきっかけ。同紙によれば、施行までには最長で3年かかるとみられる。いったん施行されれば、公式行事にかかる費用を削減する効果も望めるという。 香港にあるサメ保護団体のメンバーは、最大のフカヒレ消費国である中国が見本を示せば、その動きが他にも伝わり、ヒレ目的で殺されるサメを減らすことができるかもしれないと話す。 同団体によれば、現在、1年間に殺されるサメの数は最大約7300万頭。ヒレだけを取って捨てるケースが多く、保護団体は「もったいないし残酷だ」と抗議する。 世界自然保護基金(WWF)によると、現在絶滅の危機に直面しているサメは全部で181種類。1996年の15種類から激増した