東日本大震災で、東京電力が輪番停電を実施する。全身の筋肉が動かなくなる難病の筋委縮性側索硬化症(ALS)患者にとって、人工呼吸器を動かすための電気はまさに「ライフライン」。看護する家族は13日夜、呼吸器のバッテリー充電など対応に追われた。 東京都東大和市でALSの長男(11)の看護をする男性(43)は、自宅で医療機器を使っていることを東電に登録している。13日夕、東電から電話で輪番停電の実施を知らされたが、支援態勢について尋ねると「何もできない」とも言われた。 東電は13日夜、できる限りの発電機を病院などに提供すると表明したが、申請が必要で、停電開始までに行き渡るか不透明な状況。 東京都や千葉県は、把握している自宅看護の患者宅に停電時間を連絡するなど対応に負われた。