旧自由党が2002年、幹事長だった藤井裕久官房副長官に対して組織活動費約15億2000万円を支出したとされる問題を巡り、10日の衆院予算委員会で、自民党の柴山昌彦議員が、旧自由党が00年1月に自民党などと衆院定数削減などについて合意した「3党合意」の際の藤井氏の署名を提示、藤井氏が自身のものではないとした計約15億円の領収書の署名と酷似していると指摘した。しかし藤井氏は、領収書の署名について「認識がない」と、改めて答えた。 この日、柴山氏は、透明なパネルに写した二つの署名を重ねて、筆跡がほぼ一致すると指摘した。藤井氏は3党合意の署名は、自身のものと認めたが、領収書については、「全く認識がない」「書いた記憶もない」との答弁を繰り返した。 こうした答弁に対し、柴山氏は、筆跡鑑定を要求した。藤井氏は1日の予算委でも、領収書の署名について「知らない」と答弁していた。