[東京 31日 ロイター] 枝野幸男官房長官は31日午前の会見で、東京電力9501.T福島第1原子力発電所から40キロメートル離れた福島県・飯館村の土壌から、国際原子力機関(IAEA)の避難基準値を超える放射性物質が観測されたことについて、健康被害をおよぼすような長期間にわたる可能性が生じた場合には、退避措置を検討する考えを明らかにした。 枝野官房長官は、IAEAの報告を受けて「土壌の放射線値が高いということは、長期的な蓄積によって(人体に)影響を与える可能性があり、しっかりモニタリングして必要があれば対応したい」とし、「長期間になりそうなら、退避などを検討しなければならない。大気中の放射線量のモニタリングを含めて万全を期し、必要が生じた時にタイミングが遅れることのないよう万全を期したい」と語った。ただ、直ちに退避が必要な状況ではない、との見解も示した。