太平洋戦争末期に使われた旧日本海軍の戦闘機「紫電改(しでんかい)」の組み立て工場があった兵庫県加西市と市民団体が、現存する部品を組み込んだ実物大レプリカの制作に乗り出す。 同機をつくった元技術者や、戦争遺跡の保全を進める団体のメンバーがプロジェクトチーム(PT)を結成。市も制作費の一部を負担する予定で、戦争史料を展示する施設での公開を計画している。 紫電改は全長9・34メートル、全幅11・99メートル。スピードと上昇機能に優れており、零戦の後継機として期待され、1945年1月から計約400機つくられた。79年に愛媛県愛南町沖で引き揚げられたのが、国内で唯一現存する機体として愛南町で展示されている。