全身への優しいタッチはスローセックスに欠かせない。手の動かし方や力の加減をインストラクターから学ぶタカシさん(東京・港区のセックススクールアダムで) 関東地方に住む会社員のタカシさん(32、仮名)は、看護師の新妻(25)と週に2〜3回、たっぷりと時間をかけてセックスを楽しむ。髪や顔、背中、足など、互いの体を優しくなで合い、寄りそっている時間が最も長い。 「愛する人と肌を重ねることがこんなに心地よく、幸せなことだと思わなかった。結果だけにこだわっていた自分がバカみたいです」 こう話すタカシさんは20歳代のころ、自分のセックスに自信が持てなかった。手本にしていたアダルトビデオ(AV)の男優は皆タフで、「その通りにできない」自分はふがいないとずっと思っていた。 約2年前、タカシさんは30歳を前に「自信を持てるようになりたい」と、東京都内のセックススクールを訪れた。指導役のインストラクターから「A