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そう言えば、ある社員を個人的に飲みに誘った時、「役員が揃って遅くまで仕事をしているので、夜はなかなか抜けにくいんですよ」と断られてしまったことがある。ベンチャーなのに、随分と古いことを言うものだと思った。 それもそのはず、この会社では、社長の田中良和自身が一番遅くまで居残ることも珍しくないほど、上がよく働くというのだ。 自ら「モーレツ社員」の範となる社長 毎朝8時に起きて9時半に出社、会食がなければそのまま24時くらいまで働き午前2時に就寝。プライベートの飲み会は余り好まない。土曜は役員会があるので出社。日曜は家でゴロゴロしていることが多い。田中の日常である。 グリーの社長にして、約60%の株を持つオーナー。1000億円以上の資産を有する、アジアを代表する起業家となった今でも、社員と同じ空間に机を並べ、夜遅くまで黙々と仕事をしている。要するに仕事の虫、ワーカホリックである。 そんな田中は、
生きのいい珊瑚に蝟集する熱帯魚のように金融機関や投資家が我先にとネットベンチャーに群がる時代は、とうに過去のものとなった。 よほどの将来性と堅実なビジネスモデルがなければ、証券会社はおいそれと上場の主幹事を引き受けてくれない。上場できたとして、ネットバブル崩壊とライブドア事件を経た投資家の目は相当に厳しい。 しかしこの逆風下で、グリーだけは威勢がいい。主に携帯電話向けにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とゲームを提供するサイト「GREE」を運営する、創業5年目のベンチャーだ。 グリーが東証マザーズにデビューしたのは、世界中の市場が金融危機の影響で冷え込んでいた2008年12月のこと。それでも、公募価格を大きく上回る初値が付いた。その後、株価は右肩上がりの曲線を描きながら、今年9月末には上場来高値の5330円に至った。 10月23日時点の株価は4940円。それでも上場時の倍の水
現在、地方の中小企業で働いている26歳女だ。 県庁所在地でさえ過疎化が進む地方都市に生まれ、そこで育った。 私は社交的なタイプではなかったけれど、そこそこ勉強ができたので中学校までの成績は学年100人の中で20番以内だった。 学校にはまじめな男の子から不良ぽい男の子までいたが、所詮子どもなので根っからの悪い人たちではない。 そう思っていた。その時は。 好きな男の子もいた。好きだとは言えなかったけれど。 その後、県下3番手の進学校に進学した。 みんなまじめだ。 不良っぽい子はほとんどいない。 中学校の時、100人中20番だった私の成績は200人中150番程度まで落ちた。 高校で新しくできた友達と一緒に必死に落ちこぼれないように頑張った。頑張った結果、200人の中80番程度を取り戻した。 部活の水泳も頑張った。結果は出なかったけれど。 3年生になったら勉強漬けになった。センター対策で数学をやり
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